Date: 9月 25th, 2016
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これまで(ラックスCL32・その5)

SQ38FD/IIが1978年にモデルチェンジし、SQではなくLX38になり、
ウッドケースを脱ぎ捨てた。

SQ38FD/IIとLX38のどちらに魅力を感じるかといえば、
私はLX38である。
ウッドケースがないということも理由として大きいけれど、
それ以上に私にとってLX38には、別の想い出があるからだ。
そのことは以前書いているので、ここではあえてくり返さない。

その時の音が、まだ耳に残っている、と感じるときがある。
まったく別の音を聴いている時に、その時の音がふっと甦ってくるような感覚があるからだ。

CL32が1976年、このころのラックスはラボラトリーシリーズを出していた。
コントロールアンプの5C50、パワーアンプの5M21(メーターなしは5M20)、
プリメインアンプの5L15、チューナーの5T10、5T50、
トーンコントロールユニットの5F70、ピークインジケーターの5E24があった。

それまでのラックスのソリッドステートアンプもウッドケースが標準だったがが、
ラボラトリーシリーズはさっぱりと脱ぎ捨てている。

真空管コントロールアンプのCL35IIIもモデルチェンジして、
1978年にCL36になったと同時にウッドケースから抜け出している。

ウッドケースなしのラックスの製品がすべて優れていて、
ウッドケースつきの製品がそうではない、といったレベルの話ではなく、
このころのラックスは何かから脱却しようとしていた印象があるのだ。

CL36の音は聴いていないのでなんともいえないが、LX38はよかった。
ラボラトリーシリーズはすべてを聴いているわけではないが、
いいアンプという印象がいまも残っている。
CL32も、ここに含まれる。

CL34は、ここには含まれない。

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