Date: 8月 18th, 2016
Cate: 「うつ・」
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うつ・し、うつ・す(その9)

骨壺。
いうまでもなく、火葬にした遺骨をまとめておく壺のことである。

骨壺を分けると骨と壺。

骨(コツ)には、物事をする場合のかんどころ。呼吸。要領。
それから芸道の奥義。また、それを会得する才能。
そういった意味もある。

壺(ツボ)には、灸をすえ、また鍼を打って効果のある人体の定まった個所。経穴。
物事の大事な点。急所。肝要な所。
見込むところ。
三味線や琴の勘所。
そういった意味もある。

これらの意味で使うときは、コツ、ツボと書くことが多いが、骨、壺である。
なぜ灸をすえ鍼をうつ個所がツボなのか、
物事の大事な点がツボなのか

ツボ(壺)は容器である。容器として空(カラ)でなければならない。
体のツボは、ならば空なのか。
物事の大事な点も、三味線、琴の勘所も空なのだろうか。

空だからこそ、そこに音が響く(共鳴する)のか。
骨壺もそうなのだろうか。

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