Date: 6月 10th, 2016
Cate: Noise Control/Noise Design
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聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(その6)

聴感上のS/N比と聴感上のfレンジについて語る上で見過してはならなのは、
JBLの2441というコンプレッションドライバーは、
基本的にS/N比の良いユニットである、ということ。

この金属の塊といえるユニットは、どこを叩いても雜共振などしない。
しっかりとどっしりと、かっちりとしている。
こういうユニットこそ、S/N比の良いユニットである。

往年の高能率のスピーカーユニットを、
S/N比が悪いと思っている人が少なからずいるようだが、むしろ逆だといいたい。

往年の高能率のスピーカーユニットすべてがS/N比が良いとはいえないけれど、
総じてS/N比の良いモノが多い。

ただ高能率であるがためにアンプの残留ノイズは目立つことになるし、
エンクロージュア、ホーン、ネットワークを含めたユニット周辺のつくりによって、
スピーカーシステムとして仕上がった場合のS/N比は左右されるのだから、
誤解が生れるのもやむなし、とは思う。

JBLのコンプレッションドライバーはS/N比の良いユニットである。
2441だけでなく、375(376)もそうだし、LE175、2420(2421)などもそうだ。
S/N比に関しては、アルテックのコンプレッションドライバーよりもJBLの方が少しばかり上だともいえる。

2441は高能率で高S/N比なユニットである。
このユニットで、しかもトゥイーターをつけずに鳴らしたからこそ、
聴感上のS/N比と聴感上のfレンジの関係がはっきりと浮びあがってきた、ともいえよう。

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