聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(その3)
CR方法を、今回のaudio sharing例会で実際にやってみた。
おそらく私以外の人は、誰も知らなかったようだ。
何も説明せずにスピーカーの後にまわりこんで取り付けて、音を聴いてもらった。
ちょうど山口百恵のCDをかけている時だった。
山口百恵が声量を抑え気味に歌っているところでは、いい感じで鳴ってくれていても、
サビの部分での盛り上りに伴い声量が増したときに、
どうしても定位が不鮮明になるし、声の表情に関しても抑えているときと比較すると不満も出てくる。
この問題はすべてスピーカー側に原因があるとはいわないが、
スピーカー側でまだまだ良くできる余地がある。
CR方法のパーツを取り付けたのは、今回はJBLの2441だけである。
できればウーファーのアルテック416-8Cにも取り付けたかったが、
416-8Cはフロントバッフルの裏側から取り付けられているために、
CR方法のパーツを取り付けるには、バッフル板を外して、ということになる。
電動工具を用意していれば、時間は短縮できるが、
手回しのドライバーではある程度の時間がかかってしまうため、2441だけにした。
エンクロージュアの入力端子に取りつけてもよさそうに思われがちだが、
あくまでもCR方法のパーツはスピーカーユニットの入力端子に最短距離で取り付けるものである。
それから安価な抵抗、コンデンサーを使うのもやめたほうがいい。
私が使ったのはDALEの無誘導巻線抵抗とディップマイカコンデンサーである。
どちらも秋葉原の海神無線で購入した。