Date: 2月 28th, 2016
Cate: ステレオサウンド,
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賞からの離脱(賞がもたらしたもの)

最初のベストバイの号は35号。1975年6月にでている。
二回目の43号は1977年6月。
つまりベストバイは夏号の企画だった。

49号でState of the Art賞が始まる。
1978年12月に出ている。
State of the Artは途中でComponents of the yearと名称が変更になったが、
冬号掲載の特集ということは変らなかった。

73号(1984年12月発売)で、
ベストバイとComponents of the yearが同じ号にまとめられるようになった。
Components of the yearはいまではStereo Sound Grand Prixと変ったが、
ベストバイといっしょに冬号に掲載されることは30年以上続いている。

そうなったことがステレオサウンドに与えたことのひとつに、
年度の区切りがあると、私は思っている。

一年の締括りとしてComponents of the year賞とベストバイが行われる。
そのことがいいのか悪いのかはあえて語らないが、
ベストバイ、Components of the yearが定着する以前のステレオサウンドには、
一年の締括りというものがなかった、といえる。

それが73号以降、12月発売の冬号で一年を締括る。
そして3月発売の春号から新しい一年が始まる──。

もうじき春号(198号)が発売になる。
ステレオサウンドのウェブサイトに、どういう内容なのか告知されている。

一年前の春号(194号)のときにも気になっていた。
194号の特集は「黄金の組合せ2015 ベストバイスピーカーを鳴らす最良のアンプを選りすぐる」、
198号の特集は「タイプ別徹底比較! ベストバイスピーカー 19モデルの魅力」。
どちらにもベストバイスピーカーの文字がある。

つまりは前号(冬号)の特集であるベストバイの結果を受けての企画である。
198号はまだ発売されていないから内容については触れないが、
ここで冬号が一年の締括りだったことが、崩されようとしていることを感じる。

それが意識的なのか、それともそうでないのかはなんともいえないが、
これから先も春号でベストバイスピーカーを特集にもってくるのであれば、
一年を通じてのステレオサウンドの構成に微妙な変化をもたらすはずだ。

だから、意識的なのかそうでないのかによって、
そこで生じる微妙な変化に対する編集部の対応は違ってくる、ともいえるはずだ。

それから……、この件について書きたいことはまだあるけれど、今回はこのへんにしておく。

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