4350の組合せ(その2)
「コンポーネントステレオの世界 ’78」での菅野先生の組合せは次の通り。
●スピーカーシステム:JBL 4350A(¥940,000×2)
●コントロールアンプ:アキュフェーズ C220(¥220,000)
●パワーアンプ:低域用・アキュフェーズ M60(¥280,000×2)/中高域用・パイオニア Exclusive M4(¥350,000)
●エレクトロニッククロスオーバー:アキュフェーズ F5(¥130,000)
●グラフィックイコライザー:ビクター SEA7070(¥135,000)
●ターンテーブル:テクニクス SP10MK2(¥150,000)
●トーンアーム:フィデリティ・リサーチ FR64S(¥69,000)
●カートリッジ:オルトフォン MC20(¥33,000)
●プレーヤーキャビネット:テクニクス SH10B3(¥70,000)
組合せ合計 ¥3,614,000(価格は1977年当時)
「コンポーネントステレオの世界 ’78」とほぼ同じ頃ステレオサウンドから出たHIGH-TECHNIC SERIES-1、
この本の「マルチスピーカー マルチアンプの魅力を語る」で、菅野先生は書かれている。
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ウーファーが決まってみると、今度はそれをドライブするためのパワーアンプ遍歴が始まった。そして一応落着いた現在のラインアップはというと、エレクトロニック・クロスオーバーはアキュフェーズのF5でクロスオーバー周波数は500Hzと7kHz。パワーアンプは、ウーファー用にアキュフェーズのM60を二台、スコーカーはパイオニアM4、トゥイーターにサンスイAU607のパワーアンプ部を使っている。
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菅野先生の、このときのウーファーとはJBLの2205である。
「マルチスピーカー マルチアンプの魅力を語る」では2220と書かれているが、
これは菅野先生の勘違いでこの時点で2205を使われていた。
スコーカーはJBLの375+537-500、トゥイーターは075である。
4350Aを鳴らすアンプは、菅野先生が1977年当時自宅で使われていたラインナップと重なる。
もし菅野先生、1977年の時点でご自身のシステムをゼロから組まれたとしたら、
それもメーカー製のスピーカーシステムの中から選ばれるのであれば、
ほぼ間違いなくJBLの4350Aであっただろうし、
「コンポーネントステレオの世界 ’78」での組合せとかなり近いシステムとなったはずだ。
菅野先生の4350Aの組合せの取材に立ち会われていた瀬川先生は、こう発言されている。
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瀬川 じつは菅野さんならこんな組合せになるんたろうと予想していたことが、ほとんど的中しましてね。内心ニヤニヤしながら聴いていたんですよ(笑い)。
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そうであろう。