Date: 5月 31st, 2015
Cate: 真空管アンプ
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五極管シングルアンプ製作は初心者向きなのか(その6)

ラックスは他のメーカーが真空管アンプの開発・製造をやめた時代にも、
真空管アンプの新製品を発表していた。

プリメインアンプのSQ38はロングセラーモデルとして、
ラックスの顏ともいえる存在でもある。

SQ38は三極管を使ったプリメインアンプとして登場した。
最初のモデルは6RA8が使われていた。
1968年に登場したSQ38Fから50CA10に変更になり、それ以降使われていた。

SQ38は世界初の三極管使用のプリメインアンプということだった。
確かに6RA8も50CA10も三極管といえばそうなのだが、
構造をみればわかるようにスクリーングリッドが存在し、内部で三極管接続した多極管である。

50CA10と同じようにラックスとNECが共同開発した8045Gがある。
ラックスのパワーアンプにMB3045に使われている。
この8045Gも三極管を謳っているが、内部で三極管接続している。

それぞれの真空管の特性はたしかに三極管といえるわけだが、
内部構造は多極管であり、構造からくる機械的共振は三極管のそれではなく多極管のそれである。

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