世代とオーディオ(あるキャンペーンを知って・その3)
一昨日(16日)、中野で開催されていたヘッドフォン祭に行ってきた。
昨年秋に行っていたので、どんな様子かはだいたわかっていたけれど、
それでも今回は一階のエレベーターに乗る前に行列が出来ていた。
最後尾には、それを知らせる看板を持ったスタッフも立っていた。
昨年秋の時には、こんなふうではなかっただけに、少々驚いた(たまたま私が行った時間帯がそうだったのかも)。
今回はフロアーも増えている。それでもなかなかの混みようだった。
昨秋と同じことのくり返すことになるが、若い世代が圧倒的に多い。
このことはわかっていたけれど、今回はインターナショナルオーディオショウの来場者と比較してしまう。
今月初めに見たステレオサウンド・メディアガイドの年齢分布が頭にあったからだ。
インターナショナルオーディオショウの年齢分布は、ステレオサウンド・メディアガイドと一致する。
年齢層が高いし、若い世代は少ない。
ここだけみていると、オーディオは中高年以上が主体の趣味とうつる。
けれどヘッドフォン祭に行くと、その違いに改めて驚く。
来場者の年齢に関係するのかもしれないが、雰囲気が違う。
来ている人たちの楽しんでいる感じは、ヘッドフォン祭が上だ。
この違いは出展者の人たちは、私よりもずっと肌で感じているはずだ。
ステレオサウンドがステレオサウンド・メディアガイドに書かれている方向に邁進するのであれば、
期待できないと思っている出展者もいるのではないか。
今回印象に残ったのはあるメーカーのブースで、
30代と思われる人が、やや興奮気味に「これこそピュアオーディオだ!」と大きな声を出していたことだ。
何が彼を興奮させたのかはわからなかった。
彼の中でヘッドフォンでのオーディオとピュアオーディオは同じなのか、
そこが知りたいと思いつつ会場を後にした。