五味康祐氏とステレオサウンド
五味先生は1980年4月1日に亡くなられているから、
ステレオサウンドは54号までしか読まれていない(54号も微妙なところである)。
創刊20周年記念号は80号。
六年半後のことである。
創刊20周年記念として、小林秀雄・五味康祐「音楽談義」がカセットテープ(二巻)で出た。
このときは気づかなかった。
ステレオサウンドの創刊者である原田勲氏は、
五味先生に80号を手にとってもらいたかったはずだ、ということに、その時は気づかなかった。
五味先生が創刊20周年まで生きておられたら、
原田勲氏とどんな「談義」をされただろうか。