Date: 2月 24th, 2015
Cate: バスレフ(bass reflex)
Tags:

バスレフ考(その1)

スピーカーのエンクロージュアにはいくつかの種類(構造)がある。
スピーカーの教科書に載っているのは、まず密閉型とバスレフ型がある。
その他にホーン型や音響迷路型と呼ばれるものなど、いくつかがある。

とはいえ、市販されている大半のスピーカーシステムは、密閉型かバスレフ型が多い。
ずっと昔から、密閉型こそが良質の低音を再生してくれるエンクロージュアと主張する人もいれば、
いやバスレフ型こそが自然な低音を再生してくれると主張する人もいる。

どちらにも言い分があって、どちらかが全面的に正しいとはいえない。

岩崎先生はプレーンバッフル(平面バッフル)かホーンバッフル、
それに密閉型を推奨されることが多かった。

バスレフ型に関しては、どちらかといえば否定的なことを書かれることもあった。
とはいえ、岩崎先生の推奨する密閉型は、かなりの内容積をもつモノであるようだ。

密閉型を支持する人の中には、バスレフ型はバスレフくさい音ががする、という人がいる。
いわゆるボンボンという低音の鳴り方をするスピーカーのことを、バスレフくさい音という。

バスレフ型は、スピーカーの教科書には密閉型よりも設計が難しいと書いてある。
使用するスピーカーユニットの細かな特性がわからなくては最適なバスレフ型の設計はできない──、
そんなふうに書いてあり、たいていの場合、難しい数式が並んでいる。

もっとも最近ではバスレフ型のそういった計算をやってくれるウェブサイトもあり、
パソコン、インターネット普及以前にくらべてずっと簡単になっているともいえる。

けれど瀬川先生は、以前、バスレフ型でも、
ほとんど計算しないでも、カンどころをはずさなければ、聴感上十分に良い音質が期待できる、
とステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 4に書かれている。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]