Date: 1月 21st, 2015
Cate: 公理
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オーディオの公理(その4)

ラックスのLX38はプリメインアンプということもあって、外側から真空管は見えない。
よく真空管のヒーターの灯っているのがあたたかみを感じさせてくれる、というが、
SQ38FD/II、LX38にはそのことはあてはまらない。

何も知らない人にとっては、SQ38FD/IIもLX38も真空管アンプとは見えないといえる。
同じように、このころのラックスのコントロールアンプCL32は、
当時としては真空管アンプとは思えない薄さ(7.7cm)だった。

CL32はその外観からもわかるように、懐古趣味的な真空管アンプとしてではなく、
新しい時代のラックスの真空管アンプとして開発されたものであった。

そのCL32の音については、どう評価されていたのか。
私のもうひとつのブログ、the re:View (in the past)をお読みいただきたい。

井上先生、菅野先生、岩崎先生、瀬川先生の評価が読めるわけだが、
みなCL32の音に真空管アンプならではの音の特徴を認められているのがわかる。

CL32はLX38よりも、もっと真空管アンプであることを視覚的な印象からは感じさせないにも関わらず、
しかもLX38はSQ38シリーズの最新モデルという、ある種のしがらみのようなものは、CL32にはなく、
まったくの新製品であるにも関わらず、よくいわれる真空管アンプの良さを持っている(残している)。

LX38の次に私が聴いた真空管アンプは、マイケルソン&オースチンのパワーアンプTVA1である。

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