plus(その13)
(その12)で、ステレオ化は分割によるプラスだと書いた。
では4チャンネルはどうだろうか。
モノーラルを分割してもうひとつ同じモノをプラスしたのが2チャンネル・ステレオならば、
2チャンネル・ステレオをさらに分割してチャンネルをプラスしたものが4チャンネルということになるのか。
4チャンネル・ステレオには、まず二つにわけられる。
ひとつはディスクリート方式、もうひとつはマトリックス方式で、それぞれがまた細かくわかれていく。
4チャンネル・ステレオのブームは、私がオーディオに興味を持つ以前のことで、
4チャンネル・ステレオを聴いたという記憶は、ブームの走りの頃に親戚のところで、
シスコン・クラスのものを聴いたぐらいである。
なので、4チャンネル・ステレオについては、技術についてはある程度語れても、
音についてはまったく語れない。
なので想像するしかないのだが、2チャンネル・ステレオと同じには捉えることはできないように感じている。
なぜなのかといえば、スピーカーのマルチウェイ、ステレオという、分割によるプラスの場合、
ふたたび合成されなければならない。
その合成はスピーカーから音として発せられ空間での合成であり、いわば音響合成である。
4チャンネル・ステレオはその点において、
マルチウェイ、2チャンネル・ステレオと同じなのか、と疑問に感じている。
とはいうものの4チャンネル・ステレオの実体験がないので、これ以上のことは触れない。