Date: 12月 7th, 2014
Cate: アナログディスク再生
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電子制御という夢(その31)

こんなことを書いているけれど、私がSL10を買ったのは、SL15の登場後である。
SL15が欲しくなかったわけではない。
SL15の150000円は、そのころの私には少し高すぎた。

SL10にしてもSL15でもセカンドプレーヤーとしての使用である。
それに150000円は出せなかった。
だからSL10を選んだ。
そして後悔した。

テクニクスのエンジニアもSL10の任意の曲の頭出しが意外に難しいのはわかっていたはず。
だからこそ蓋にキャリングインディケーターをつけたのだろうし、
ほんとうに出したかったのはSL15だったとも思える。

けれどSP10発表10周年を記念しての10づくしのプレーヤーなのだから、
自動選曲機能は予算の関係で無理だったのだろう。

SL10の附属カートリッジはMC型でヘッドアンプも内蔵されていたのが、
SL15ではMM型に変更になり、ヘッドアンプもない。
それでもSL10の五割アップの価格である。

SL10の仕様で自動選曲機能をつけていたら、もっと高くなっていたであろう。

とはいえSL10は成功である。
SL10はステレオサウンド 53号でState of the Artに選ばれている。
SL10と同時にState of the Artに選ばれたアナログプレーヤーは、パイオニアのExclusive P3。

53号では見開きで、この二機種が並んだ写真が載っている。

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