Date: 10月 25th, 2008
Cate: 真空管アンプ
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真空管アンプの存在(その1)

小学校低学年のころ、ひどいゼンソクで、学校を早退したり休んだりが多かった私は、
この時間を利用して、世の中に出ているマンガのすべてを読んでやろう、と思っていた。
でも数年もすれば、いかに無謀なことか小学生でもわかる。
それでは、と考えたのは手塚治虫作品をすべて読もう、ということ。

いまでこそ講談社から手塚治虫全集が出ているが、当時、そんなものはなく、
初期の作品「新宝島」(トレース版)が復刻されたのが、ひじょうに珍しいことだった。

「鉄腕アトム」ももちろんまっさきに買って読んでいた。

オーディオに興味をもちはじめてから読みなおすと、
アトムの腹部には真空管が3本使われていることに気がついた。
真空管が切れたから、といって交換するシーンがある。

ウェスターン・エレクトリックの211Eのような、大型の真空管だ。

なんと強引なこじつけだと自分でも思うのだが、
鉄腕アトムが、他の漫画家の描くロボットに比べ、表情がゆたかで、多くのひとに愛されるのは、
真空管が使われているからだ、と。

五味先生は、オーディオ愛好家の五条件に、「真空管を愛すること」と書かれている。

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