Date: 10月 12th, 2014
Cate: イコライザー
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私的イコライザー考(音の純度・その3)

イコライザーの使用を熱心に推奨する人はいる。
けれど文章のうえでは同じことを主張しているように思えても、実際は違うことがある。

イコライザーはequalizerである。
意味は等しくするもの、等価器とあり、
equalizeには、等しくする、平等にする、均等にする、一様にする、とあり、
equalは、等しい、相等しい、である。

イコライザーで(ほせい)する、イコライジングすると言ったり書いたりする。
この場合の(ほせい)は補整なのか、補正なのか。

辞書には、補整は足りないところを補い、整えることであり、
補正は足りないところを補い、あやまりを正すこと、
誤差を除いて正しい値を求めること、とある。

補正も補整も、足りないところを補うのは同じである。
ただ補整は、整えることであり、補正はあやまりを正すことだから、
イコライザーによる(ほせい)は、まず補整があり、その上に補正がある、と考える。

補整にしても補正にしても、イコライザーによる(ほせい)は、
使い手が好き勝手な音をつくる、ということではないことだけははっきりしている。

にも関わらず、積極的にイコライザーの使用を推奨する人の中には、
ごく一部だが、補整、補正ということがすっぽりと抜け落ちてしまっている人がいる。

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