Date: 10月 2nd, 2014
Cate: 素材
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羽二重(HUBTAE)とオーディオ(その6)

羽二重=HUBTAEの発表会の会場には、七枚の羽二重=HUBTAEが展示してあった。

くばられた資料には、オノマトペによる「七つ」布感性評価を求める、とある。
続けて、こう書いてある。
     *
・「織物」と「人間」の関係は、「布」と「肌」との関係です。それは互いに呼吸をする界面・インターフェイスそのものです。布は、麻、綿、絹が文明をつくり、それぞれの肌感覚を求めて文化になりました。とりわけ絹には最も高級感があり、人肌を包み込む品格が、織物技術に「智恵」を込める最大のポイントでした

・生糸が「羽二重」になったとき、絹の品格は「七つの要素」で決定されました。「しなやかさ」は絹のつつましくも品性としての高級感になり、それは織物を人工化し人絹になっていく技術進化でした。

・ポリエステルは人間が到達した最高のモノになりましたが、これまでは大きな欠点がありました。それは呼吸をしない布でしたが、現代の呼吸するポリエステルは、布の理想をさらに追求しています。

・私たちが追い求めてきたのは、「七つの要素」を、オノマトペ=擬音語による共通感覚で布特性を「基準化」し、オノマトペの運用による評価によって、さらに未来の布開発目標を明確にしました。

・さらに私たちが求めたのは、子どもたち、それも5最の幼児たちの感覚で新たなオノマトペで布の感性評価を進展させる試みです。

・まず、私たちは「羽二重=HUBTAE」に七つの表現を基準化。この基準で、これからの布見本帳を体系化していきます。そうした未来を織り込む感性評価は、人と布とのインターラクション(人とモノとの総合性)づくりです。
     *
七つの要素、七つの表現とは、
こし:もちもち・しこしこ
はり:バリバリ・パリパリ
ぬめり:ぬるぬる・べとべと
ふくらみ:ふかふか・ふわふわ
しゃり:しゃりしゃり・しょりしょり
きしみ:きしきし・きゅっきゅっ
しなやかさ:しなしな・たらたら
である。

展示してあった七枚の羽二重=HUBTAEは、
こしの羽二重=HUBTAE、はりの羽二重=HUBTAE、ぬめりの羽二重=HUBTAE、ふくらみの羽二重=HUBTAE、
しゃりの羽二重=HUBTAE、きしみの羽二重=HUBTAE、しなやかさの羽二重=HUBTAEであった。

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