妄想組合せの楽しみ(JBL D130・その4)
D130が一本45000円だったころは、エンクロージュアも各社から用意されていた。
JBLのオリジナルとしては、バックロードホーン型の4530(79800円)、
フロントロードホーン型の4560(99000円)があったし、
当時のJBLの輸入元であったサンスイとJBLの共同開発としてECシリーズのエンクロージュアもあった。
D130がとりつけられるEC10は一本100000円していた。
他にもJBLの往年のエンクロージュアを国内のエンクロージュアメーカーがレプリカとしてつくっていた。
ハークネス用のC40、C37、C38、C39などが選べた。
これらのエンクロージュアも一本10万円前後していた。
そういったエンクロージュアは、
ここでの組合せでは使われず最初に書いたようにサブロク板を二分割した平面バッフルという、
もっとも安価な型式を選んでいる。
サブロク板の二分割だから、90cm×90cm程度の平面バッフル。
低域はそれほど低いところまで出ない。
当時の一本五万円前後のブックシェルフ型のほうが低域は下までのびていただろう。
そういう平面バッフルだが、音までが安っぽいわけではない。
D130の音の特質を、もっとも手軽に、けれと確実に活かしてくれる型式であるだけに、
なまじアンプに作為を感じさせるモノをもってきたら……、である。
平面バッフルに取りつけたD130と作為の感じられない音の安価プリメインアンプSU-V6、
決して悪い組合せではないはずだ。