妄想組合せの楽しみ(JBL D130・その2)
D130中心の組合せのトータル価格を30万円にしているのは、
そのころ、高校の入学祝いにコンポーネント一式を買ってもらったことがあるという人を何人か知っている。
上限はほとんどなし、という人もいた。
私の場合は30万円だった。
他にも30万円くらいだったという人が数人いた。
それにそのころのオーディオ雑誌の組合せの記事でも、
コンポーネントと呼べるレベルとなると、20万円では制約が多く、
30万円というのがぎりぎりの予算でもあった。
30万円の予算でJBLのD130を組合せをつくれる。
その時代にオーディオをやっていたけれど、
その時は、この面白さに気がつかなかったからこそ、いまごろになってこうやって書き始めている。
私だったら、D130を鳴らすアンプには、当時のプリメインアンプの中で、
予算との関係から第一候補とするのは、テクニクスのSU-V6である。
サンスイのAU-D607もいいけれど、ここでは作為のない音ということで、SU-V6にしたい。
SU-V6はテクニクス(松下電器)という大企業によるローコストアンプである。
この時代、59800円と698000円のプリメインアンプのあいだには境界線があったように感じている。
本格的なプリメインアンプと呼べるようになるのは69800円ぐらいからだった。
59800円は一万円の違いでしかなくとも、この価格帯における一万円の差は大きく、
59800円のプリメインアンプは、69800円と同価格帯ではなく、下の価格帯という位置づけでもあった。