Date: 6月 27th, 2014
Cate: アナログディスク再生
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電子制御という夢(その16)

カートリッジスタビライザーは後付けタイプとはいえ、まったく制約がないわけではない。
ディスクウォッシャーのDiscTrakerは、
写真をみればわかるようにカートリッジの取りつけビスが貫通するつくりのヘッドシェルでなければならない。

スタックスはそうでないヘッドシェルにも取りつけ可能だが、

それでもフィデリティ・リサーチのFR-S、オルトフォンのG型ヘッドシェルなどには取りつけられない。
それにどちらもヘッドシェル一体型のカートリッジには無理。

ヘッドシェルを取りつけ可能にモノに変更すればいいわけだが、
それでもこの手のカートリッジスタビライザーに興味はあったものの、
どうしても見た目が美しくなくなる。

SMEの、それもロングタイプの3012にオルトフォンのSPU-Gを取りつける。
個人的には3012-R Specialがいい。

この組合せがレコードのという黒盤の上をゆっくりと中心に向い流れていく姿は、それだけで惚れ惚れとする。
これほと様になるカートリッジとトーンアームの組合せは他にない。

これで悪い音が出てくるはずがない、と私は信じ込める。
少なくともクラシックを聴くかぎりにおいては、そう言い切れる。

この組合せの姿の美しさに惚れ込める人なら、
どれだけ効果的であってもカートリッジスタビライザーを装着したいとは思わない。

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