ACの極性に関すること(その3)
ACの極性によって音を変化させるものに、ACファンがある。
DCファンは、ACの極性は関係しない。
ACファンを使用しているオーディオ機器をお使いならば、
ファンのAC極性のみを反転した音を聴いてみてほしい。
電源のAC極性の違いと同じ傾向で、おもに音場感の再現が、ときには大きく変化する。
ACファンにも極性があることを知っているメーカーもあれば、知らないメーカーもあるようだ。
そういう例はないと思うが、ステレオパワーアンプで、ACファンを二基、
左右チャンネルにそれぞれ使用しているものでACファンの極性が左右でもし違っていたら、音場感はいびつになる。
以前、SUMOのThe Goldを使っているときに試したことがある。
ちなみに、ボンジョルノはACファンの極性のことを知っているようで、
アンプのACの極性をきちんととると、ACファンの極性も揃うようになっている。
ACファンの回転数を落としたいとき、直列に抵抗を使うのが一般的だが、
200V仕様のファンを100Vで使う手もある。
また抵抗の代わりにフィルムコンデンサーを使うこともある。
抵抗と違い、熱がほとんど出ないのがメリットだ。
どのくらいの値をコンデンサーを使うかだが、
ファンのインダクタンスとの兼合いがらみなので、いくつかの値のコンデンサーを用意して、試してみるのがいい。