JBL Studio Monitor(型番について)
4350は最初白いコーン紙のウーファー2230を搭載し1973年に登場している。
1975年にウーファーが2231Aに置き換えられ、4350Aとなる。
1980年、ウーファーとミッドバスが、
アルニコマグネットからフェライトマグネットに置き換えられた2231H、2202Hに変更され、4350Bとなる。
4300シリーズのほかのシステム、4331と4333も、おもにエンクロージュアの改良で4331A、4333Aとなり、
1980年にやはりウーファーがフェライト化され4331B、4333Bとなっている。
4311にも同じで、4311、4311A、4311Bという変遷がある。
つまり4300シリーズの型番末尾のアルファベットは、いわゆるMKI、MKII、MKIIIと同じで、
改良を意味している。
1980年にコバルトの世界的な枯渇によりアルニコマグネットからフェライトマグネットに変更されたときに、
4300シリーズの型番にはすべてBがついた。
4343にもBがついた。
そのためか型番末尾のAがアルニコ仕様だと勘違いしている人がいる。
そういう人は、4343のアルニコ仕様モデルを、4343Aと書いたり言ったりする。
だが4343には、4343Aというモデルは存在しない。
あるのは4343と4343Bである。
同じような間違いは、実はステレオサウンドもやっている。
4345が登場したときに、4345BWXとしている。
4345BWXという型番は実際にはない。
あるのは4345である。
4345は最初からウーファーとミッドバスはフェライトマグネットだから、
Bタイプとしたのはわかるし、ウォールナット仕上げだからさらにWXをつけたのもわかる。
だが4345には、サテングレー仕上げはなくウォールナット仕上げのみである。
だから仕上げを区別するためのWXはつかない。
改良モデルでもないから型番の末尾にアルファベットもつかない。