Date: 1月 22nd, 2014
Cate: Claudio Abbado
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アバドのこと(その3)

アバド/シカゴ交響楽団とによるマーラーの第一交響曲は、ステレオサウンドの試聴室でよく聴いた。
といっても、それはあくまでもステレオサウンド別冊Sound Connoisseurでの試聴において、であった。

他の試聴の時にアバドのマーラーの第一交響曲を使ったことはなかった。

ステレオサウンドの試聴室でもっとも多く聴いたアバドのディスクといえば、
ベルリオーズの幻想交響曲である。
1984年にドイツ・グラモフォンから出ている。

ステレオサウンド 71号の巻頭対談(菅野沖彦・山中敬三)でも、
「アバドの『幻想』をきっかけにコンサートフィデリティについて考える」と題して、
このアバドの「幻想」がとりあげられている。

同じ号の岡先生のクラシック・ベスト・レコードも、最初に取り上げられているのは、
このアバドの「幻想」である。

岡先生の原稿に詳しいが、
このアバドの「幻想」はシカゴ交響楽団の本拠地のオーケストラホールで録音されている。

シカゴ交響楽団といえば、この当時デッカでのショルティによる録音が多かったけれど、
こちらはオーケストラホールがデッドすぎるということで、
メデナテンプルやイリノイ大学のクレナートセンターを使っている。

ドイツ・グラモフォンの録音スタッフは、オーケストラホールの客席全面に板を敷きつめ、
音の反響をよくするとともに、PZM(Pressure Zone Microphone)を、
メインマイクの他にバルコニーの先端におくことで、全体のバランス、パースペクティヴを、
できるだけ自然な感じにするとともに、細部の明瞭度も保つための工夫がなされている。

そして、終楽章での鐘に、広島の「平和の鐘」が使われていることも話題になっていた。

とにかくアバドの「幻想」は、よく聴いた。いったい何度聴いたのだろうか。

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