何を欲しているのか(その1)
オーディオに関するもので、いま何を最も欲しているのだろうか。
たとえば宝くじで、思わぬ大金を手にしたとする。
億を超える金額を手にしたら、リスニングルームを建てることもできる。
欲しいと思ってきたオーディオ機器の大半を、見つけ出せれば手にすることもできる。
そんな大金ではなく、その10分の1ぐらいの1千万円の臨時収入があったとしたら、どう使うか、を考える。
1千万円も十分な大金だが、いまのオーディオ機器も、かなり高価なモノが多くなっている。
1千万円では、トップクラスのモノを集めての組合せには、足りない金額となることも多い。
億を超える金額から1千万円に減ることで、そのお金の使い手に求められることが、あるはずだ。
浮上してくる、といいかえていいだろう。
1千万円の10分の1の百万円の場合だったら、どう使うか。
オーディオを長年やってきて、ある程度の装置をそろえてしまっている人にとって、
百万円では、新規のアンプやスピーカーシステムを購入しても、
いま使っているモノよりも必ずしも優れていることにはならないだろう。
グレードアップにはならないこともあるはずだ。
そうなるとふだん手を出しにくい、非常に高価なものが増えすぎたケーブルに手を出すのか、
それともメインのオーディオとは傾向の異るサブシステムを揃えるために使うのか。
さらに10分の1の10万円になってしまったら、どうするか。
オーディオ機器を購入するには難しい金額になってしまった。
インシュレーターやケーブルなどの、いわゆるアクセサリーを試しに買ってみるのか。
それともコンサートに行くのか、CDをまとめて購入するのか。