Digital Integration(デジタルについて・その1)
川崎先生の5月14日のブログ「信号と記号は光線上にあるかもしれない」において、
アナログ(信号)、デジタル(記号)と書かれている。
20数年前、井上先生が言われていた。
「CDに記録されているのはデジタルだけど、CDプレーヤー内部での振る舞い・伝達はアナログそのものである」
感覚的に、なんとなく理解はできた。
けれど、もうひとつ頭の中で明確化することはできずに、20年以上が過ぎていた。
アナログ(信号)、デジタル(記号)──、
これだけのことばで、はっきりした。すっきりした。
CDに刻まれているピットは、記号(デジタル)である。
その記号の純粋性が保たれているのは、いまのところCD上においてのみ、であって、
ピックアップで読みとられ、処理された時点で、それは信号へと変換されている。
波形はデジタル的であっても、電気信号として存在することになり、同時に時間軸も発生している。
井上先生の言葉に、こういうことも含まれていた、といま気がつく。
川崎先生は、こうも書かれている。
アナログ(信号)からデジタル(記号)へ=A/D ?
デジタル(記号)からアナログ(信号)へ=D/A ?