4345につながれていたのは(その3)
4345を、生きておられたら瀬川先生は、どのくらいの期間を使われていたのだろうか、
そして、アンプは、どう変化していったのだろうか、そしてCDの登場以降は……、ということを夢想してみる。
マーク・レヴィンソンがはなれてしまったマークレビンソンのNo.シリーズの一連のアンプは、
評価はしながらも自家用として使われなかっただろう。
クレルのPAM2とKSA100の組合せへの評価は、きいてみたかった。
チェロの、オーディオ・スイート、オーディオ・パレットとパフォーマンスの組合せについては、
その価格のことについて、なんらか触れられただろう。
トーレンスのリファレンスのところで、
「であるにしても、アーム2本、それに2個のカートリッジがついてくるにしても、これで〆めて358万円、と聞くと、やっぱり考え込むか、唸るか。それとも、俺には無縁、とへらへら笑うことになるのか。EMT927までは、値上げになる以前にどうやら買えたが、『リファレンス』、あるいはスレッショルドの『ステイシス1』あたりになると、近ごろの私はもう、ため息も出ない、という状態だ。おそろしいことになったものだ。」
と書かれていることを思い出すからだ。
チェロの組合せは、リファレンスの価格を、はるかに超えている。
手もとに1980年代のステレオサウンドが、ほぼ揃った。
ぱらぱらめくってみても、これだ! ピンとくるものがない。
ほんと、何を使われただろうか……。
(個人的には、クレルのPAM2とKSA100のような気もする)