Date: 11月 26th, 2013
Cate: マルチアンプ
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マルチアンプのすすめ(その9)

ステレオサウンド 53号の瀬川先生の記事を読み終ってからも、あれこれ考えていた。

53号ではバイアンプであった。
つまりウーファー専用のパワーアンプとミッドバスより上の帯域にもう一台というマルチアンプである。
だからミッドバス、ミッドハイ、トゥイーターには4343に内蔵されているネットワークを通る。

バイアンプシステムで、ここまで凄いのであれば、
ミッドバスにもML2をもってきて、
計八台のML2によるマルチアンプシステムの音は、いったいどういう音がするのだろうか、とか、
さらには4ウェイのマルチアンプシステムとして、すべてのユニットに対してML2をあてがう、
つまり計十台のML2を必要とし、消費電力は4kWにもなるし、
さらにLNC2は2ウェイのディヴァイディングネットワークだから4ウェイのマルチアンプシステムには、
あと四台(モノーラルで使うため)追加しなければならない(LNC2は計六台になる)。

これだけのアンプをどう並べ、どう設置するのかだけでも大変なことになる。
しかも電源の極性合せもやらなければならいし、セッティングだけでもそうとうな手間がいる。
システムを揃えるための金額もそうとうなもので、
自分でこんなシステムを構築することはないだろうから、
ステレオサウンドで、また瀬川先生が、こういう個人ではやれそうにないことをやってくれないものだろうか、
そんなことも考えていた。

そして53号の冒頭には、
《アキュフェーズのC240とP400の組合せを聴いたが、マーク・レビンソンの音が対象をどこまでもクールに分析してゆく感じなのに対して、アキュフェーズの音にはもう少しくつろいだやわらかさがあって、両者半々ぐらいで鳴らす日が続いた。》
と書かれている。

アキュフェーズのC240とP400(このアンプはA級動作に切替えられる)の組合せで、
オール・マークレビンソンと同じようなバイアンプシステムを構築したら、
その音は、オール・マークレビンソンの音のように、
《ここまでレビンソンの音で徹底させてしまった装置の音は、いかにスピーカーにJBLを使っても、カートリッジにオルトフォンを使っても、もうマーク・レビンソンというあのピュアリストの性格が、とても色濃く聴こえてくる。》
となってしまうのか。

どんなカートリッジとスピーカーをもってきても、アキュフェーズの音が色濃く聴こえてくるのか、
それとも、色濃く聴こえてきたのは、やはりオール・マークレビンソンだったからなのか。

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