オーディオにおけるジャーナリズム(編集、本づくりとは・その2)
編集とは、編むものなのか織るものなのか。
編むを辞書(大辞林)で引けば、
①糸・竹・髪の毛など細長い物を、結び合わせたりからみ合わせたりして、一つの形ある物を作り上げる
②文章を集めて本を作る。編集する
③いくつかの物をまとめて一つに組織化する
と書いてある。
文章を集めて本を作る。編集する、とあるし、
「論集を編む」ともあるから、本、それも雑誌は編むもの、となる。
織る、とは
①縦糸と横糸を一定の規則で交叉させ布を作る
②藺(い)・竹・わらなどを縦横に組んで布状のものを作る
③いろいろなものを組み合わせ、一つのものを作り上げる
とある。
「いろいろなものを組み合わせて、一つのものを作り上げる」ことは、
雑誌づくりにもあてはまる、といえよう。
編むの「論集を編む」に対して、「物語を織る」とある。
雑誌は一冊しか出さないものではない。
月刊誌は毎月一冊、隔月刊なら二ヵ月おきに一冊、
季刊誌ならば三ヵ月に一冊出していく。
創刊して割と早く休刊(廃刊)になる雑誌もあれば、
10年、20年、30年……と続いていっている雑誌もある。
一冊一冊は「編むもの」であっても、
継続して出していくことは「織るもの」なのではないだろうか。