ユニバーサルウーファー考(その4)
ステレオサウンドから出版されていたHIGH-TECHNIC SERIESのVol.1は、
「マルチスピーカー・マルチアンプのすすめ」だった。
このなかで、菅野先生が、次のことを書かれている。
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私はエンクロージュアに対してあるひとつの考え方をもっていて、しかも最近そのことについていろいろと実験しながらデータ的な裏づけが取れた暁にはオーディオ界に発表しようと思っていることがある。これはスピーカーシステム全体に対する問題といってよいのだが、特にウーファーに対しての、あたりまえのようだがいままで誰もはっきりと指摘したことのない問題点を、最近になってより一層はっきりと解明しつつある。それは何かというと、スピーカー、特にウーファーは忠実な変換器として動作していないのが実態であり、またこれを忠実な変換器として動作させると、オーディオ界全体を大改革しなければならなくなるのではないかということだ。
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HIGH-TECHNIC SERIESのVol.1は、1978年秋に出ている。
これを読んだ時、あれこれ空想した。とはいえ、オーディオに関心を持ってまだ2年目。
具体的に、それがどういうことを指しているのか、まったく見当がつかなかった。
これは、菅野先生が発表されるのを待つしかない、と思っていた。
REPLY))
私もこのことがず~と気になっています。最近はオーディオ雑誌を読むことが無いので菅野先生が発表したのかどうかも分かりませんがどうなんでしょう?
REPLY))
HIROさま
コメント、ありがとうございます。
発表されていないはずです。このことについて、私の推測を、この項で書いて行く予定です。
ただ、そのために、ひとつ確認したいことがあって、
国会図書館で古いオーディオ誌を調べてから、ということになりますので、もう少し先になります。