Date: 10月 25th, 2013
Cate: 岡俊雄
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岡俊雄氏のこと(その6)

JBLにジョン・アーグル(John M.Eagle)という人がいた。
1975年にJBLに入社、最終的には顧問となった人だ。

ジョン・アーグルは何度か日本にきているのので、
オーディオ雑誌の記事にも何度か登場しているし、プロフェッショナルの分野でも著名な人で、
「ハンドブック・オブ・レコーディング・エンジニアリング」の著者でもある。

以前はハーマンインターナショナルのサイトに、ジョン・アーグルについてのページがあったのだが、
いまはどうもなくなっているようだ。

JBLには何人もの著名な人がいる。
ジョン・アーグルもそのひとりであり、もっとも名の知られている人といっていい。

そのジョン・アーグルが、岡先生のことをDr.Oka(ドクター岡)と呼んでいた話を、聞いている。
ジョン・アーグルは、岡先生どういう人なのかがすぐにわかったのだと思う。
だから、Dr.Okaと、アーグルはそう呼んだのだろう。

とにかくアーグルは岡先生を敬服していた、ときいている。
驚いていた、ともきいている。
そうだと思う。

知ったかぶりの人には岡先生のすごさはわからない。

黒田先生が書かれている。
     *
岡さんは、決して大袈裟な、思わせぶりなことをいわない。資料を山とつみあげて苦労の末さがしあてた事実をも、さらりとなにげなく書く。
 この本はそうやって書かれた本である。一行一行がどしりと重い。したがってこの本は、その重さを正しく計って読むべき本である。レコードについて多少なりともつっこんで正確に考えようとする人にとって、この本は、常に身近におくべき本である。そして、ことあるたびごとに、くりかえし読みたくなる本である。
    *
「つっこんで正確に考えようとする人」、
そういう人であればあるほど岡先生のすごさはわかってくる。
だからジョン・アーグルは、そう呼んだ、とおもう。

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