Date: 3月 11th, 2010
Cate: 4343, JBL
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4343における52μFの存在(その21)

もうひとつ目につくことは、タップ付きのコイルの採用である。
2441と2405のレベルを落とすために使われている。

4355のネットワーク3155は、4344のネットワーク3144、4345のネットワーク3145と共通する設計である。
ちなみに4345と4344のネットワークの型番は異るものの、実際にはまったく同じものである。
少なくとも回路図はコイルやコンデンサーの定数すべて同じ。

4344のネットワークが4343のネットワークと比較して語られたことがあったためだろうか、
一部の人のあいだで、JBLがタップ付きのコイルを使い出したのは4344(もしくは4345)から、と言われているようだが、
この手法そのものは新しいものではなく、BBCモニターではよく使われているし、
JBLのスタジオモニターでも、4333、4320などですでに使われていたし、
それ以前のスピーカーシステムにもある。

4320のネットワーク4310のコイルは、タップがひとつだけでなく3つ出ていて、
これらのタップを切り替えることで、レベルをコントロールしている。

こうやって見ていくと、4343(4341)、4350のネットワークのほうが、
JBLの製品のなかでは、やや異色の設計ともいえる。

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