4343における52μFの存在(その20)
4350の後継機4355は、ウーファーが2231Aから、4344にも使われている2235Hへ、
ミッドバスは2202であることは同じだが、フェライト仕様の2202Hへ、
ミッドハイは2440からダイアフラムが改良され高域のレスポンスが伸びた2441へ、と変更されている。
トゥイーターの24045は変更なしだが、途中のロットからこれもフェライト仕様の2405Hになっているようだ。
ネットワークは3107から3155に変更されている。
3107と3155の回路図を見比べると、それだけで、4350と4355の開発者が代っていることがわかる。
3155ではレベルコントロールが増えている。ミッドハイの2441用のが増えている。
4350の2202と2440のように、固定はされていない。
さらに通常のネットワークのように、ミッドハイにはローパス(ハイカット)フィルターがはいり、
この部分に関してはバンドパスフィルターになっている。
さらに細かい点を見ていくと、使用されているすべてのコンデンサーに、
小容量(0.01μF)のコンデンサーが並列につながっている。高域特性の改善のためである。
また連続可変のアッテネーターのカバーが、4343、4350に使われていた磁性体ではなくなっている。
ネットワークをおさめていた金属ケースも排除されている。