4343における52μFの存在(その22)
4344のネットワークは3144だが、JBLのサイトに回路図はない。
ステレオサウンドが1982年に出版した別冊「Sound Connoisseur(サウンドコニサー)」に、
4344のネットワークの回路図は載っている。
4345と4344は、ウーファー以外のユニットは共通とはいうものの、
ベースとなるウーファーそのものが、口径も18インチと15インチで異り、
表面からはわからないが、コーン紙の裏を見比べると、4345のウーファー2245Hは白い。
ランサプラス処理(以前はアクアプラスと呼ばれていた)が施されているからだ。
4350の最初期型に搭載されていたウーファー2230ではじめて採用されたさの手法は、
低域の最低共振周波数を下げるとともに、ダンピング効果もある。
ある種の塗装をコーン紙に施すわけだが、国内メーカーのいくつかが、試みたことがあるという話をきいている。
塗り方にもノウハウがあるため、うまくいった例はほとんどない、らしい。
この処理だけでなく、2245Hは、2231A(H)や2235Hとは、あきらかに異る設計である。
2231A(H)も2235Hも、アクアプラス処理はされていない。
かわりに質量制御リング(Mass Control Ring)を採用している。