Date: 9月 30th, 2013
Cate: D44000 Paragon, JBL
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パラゴンの形態(その3)

JBLの最初の製品は、D101である。
スピーカーシステムではなく、スピーカーユニットからJBLの歴史は始まっている。

JBLの創立は1946年だから、いまの時代のスピーカーメーカーとは事情が違うところがあるとはいえ、
まずスピーカーユニットありき、であるJBLには、
“JBL Speaker System Component Chart”があった。
どのウーファー(L.F.Unit)とどのトゥイーター(H.F.Unit, H.F.Horn)、
それにネットワーク(X-over Network)、そしてエンクロージュアの組合せ一欄表である。

この一欄表に080というシステムがある。
ウーファーは150-4(ダブルで使用)、ドライバーは375で、組み合わせるホーンは537-500(蜂の巣)、
エンクロージュアはバックロードホーンのC55である。

この080と同等のシステムを1980年ごろに組もうとしたら、
エンクロージュアはプロ用の4520、
ウーファーはE145-8、ドライバーは376、ホーンはHL88ということになるだろう。

この時代はJBLのスピーカーユニットのラインナップは豊富だった。
コンシューマー用、プロ用が用意されていた。
エンクロージュアも、当時の輸入元のサンスイがJBLと協同で開発したECシリーズもあったし、
バックロードホーン・エンクロージュアの4520、4530、
フロントショートホーンの4550、4560もあった。

これらを組み合わせていくことを連載記事としたものが、
このころのステレオサウンドに、スピーカーユニット研究と題して載っていた。

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