Date: 9月 26th, 2013
Cate: 日本の音
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日本の音、日本のオーディオ(その34)

いくつものピアノのメーカーがある。

スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、ブリュートナー、プレイエル、ボールドウィン、
グロトリアン、ファツィオリがあり、
日本のメーカーとしてヤマハとカワイがある。

これらの中でも知名度という点では、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハとなるだろう。
この三つのピアノを分けるとすれば、スタインウェイとヤマハは同じグループに属し、
ベーゼンドルファーは、このふたつのピアノとは違うといえる。

これはピアノの音色のある側面からの分け方であるから、
別の側面からみればこうはならないだろうし、
私の、こ分け方に納得いかない人もいよう。

ベーゼンドルファーだけを違う、としたのは、
ピアノの音色における木のボディの役割の大きさからである。

あきらかにベーゼンドルファーのピアノの響きは、木のボディの響きを積極的に、
スタインウェイ、ヤマハよりもより比重が大きい、といえる。

スタインウェイ、ヤマハはベーゼンドルファーよりも金属フレームそのものに、
より比重においているのではないのだろうか。

ピアノのフレームは鋳物である。
それもかなり大きな鋳物である。
これだけの鋳物を製造する技術となると、一朝一夕に実現できるはずもないし、
そうとうな設備とノウハウを積み重ねてきて、はじめて実現可能といえる。

このフレームの強固さにおいては、スタインウェイとヤマハは肩を並べるのではないのか、
と、ピアノのレコードを聴いていると思うことがある。

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