Date: 9月 25th, 2013
Cate: 598のスピーカー
Tags:

598というスピーカーの存在(その23)

1980年代のステレオサウンドの、井上先生の使いこなしの記事をじっくり読み、
実践し理解されている方ならば気がつかれることである。

どちらもレベルコントロールがないのに、イギリスのスピーカーシステムにはそのことに対する批判がないのに、
日本の598のスピーカーシステムに対しては批判的なことがいわれる理由について。

それ以前の日本のスピーカーシステムと1980年代の日本のスピーカーシステムは、同じとはいえない。
スピーカーシステムとして性能は向上しているし、音のまとめ方もよくなっている。
にも関わらず、レベルコントロールに対して、ああもいわれたのだろうか。

結局は598のスピーカーシステムに物量を投入しすぎたことで重量バランスを著しく欠いた事で、
セッティングの違いによる音のバランスの出方が、
重量バランスが比較的とれているスピーカーシステムよりもシビアに出てくることになった。

1980年代のイギリスのスピーカーシステムは、
598のスピーカーシステムよりも、輸入品ということも価格は高くとてもそこに投入されている物量は、
たいしたことはない。
重量にしても、598のスピーカーシステムよりもずっと軽い。
スピーカーシステムとしての重量バランスも、
スピーカーユニットがフロントバッフルに取り付けられている以上、
完全なバランスはとりにくいけれども、
重量バランスを著しく欠いたモノではなかった。
それにエンクロージュアの剛性も、それほど高くはなかった。

こういうイギリスのスピーカーシステムと日本の598のスピーカーシステムとでは、
使いこなしの上で大きく違ってくるのは、
スタンドとの相関関係による音の変化量である。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]