Date: 9月 21st, 2013
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(ダストカバーのこと・その8)

たとえばパイオニアのアナログプレーヤー、P3と同じExclusiveのパワーアンプ、M4。
このA級動作のパワーアンプにウッドケースは、なくてはならないものだと思っている。

ウッドケースがあるからこそ、Exclusive M4だと認識しているし、
Exclusive M4の、決してドライになることが、どんな些細な音に関してもない、
ややウェットながらもやさしい表情の音には、ウッドケースはよく似合うからだ。

Exclusive M4の音に通じる音を特徴とするアンプが、ラックスの管球式のプリメインアンプSQ38FD/IIだ。
このプリメインアンプもウッドケース込みのデザインとして、広く認識されている。

SQ38FD/IIはLX38へとモデルチェンジした際にウッドケースを脱ぎさった。
フロントパネルのデザインには変更はなかった。
ウッドケースがあるかないかが、外観上の、SQ38FD/IIとLX38の違いだった。

LX38は、SQ38シリーズほどの人気はなかったようだ。
その理由が、ウッドケースがついてこなかった、ことらしい。

私などは、LX38になりウッドケースがなくなったことで、
それまでの時として分厚いコートのようにも感じられることのあったウッドケースがなくなり、
すっきりとして、そのことが新鮮な印象へとつながっていくように感じた者もいれば、
ウッドケースがなくなったことを寂しく感じ、
ウッドケースのないSQ38はSQ38ではない、というおもいになったのかもしれない。

そのへんのことはラックスも判っていたからこそ、
SQ38FD/IIIではなく、LX38と型番も変更したのだろう。

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