オーディオ機器の調整のこと(続々続々・認識の違い)
オーディオマニアに「オーディオ機器の調整を行っていますか」ときけば、
ほとんど全員が「やっている」と答えることだろう。
でも実際にはカートリッジの例でもわかるように標準針圧に合せることを「調整」と思っている人もいるし、
4350(4355)といったスピーカーシステムに関しても、
同じパワーアンプを二台用意すればレベル調整は必要ない、と思い込んでしまった人もいる。
4350(4355)に関しては、それではレベルが合うことはまずありえないのだが、
そう思い込んでしまった人にとっては、それは動かしていけないことになってしまうのだろうか。
針圧に関しても同じだ。
標準針圧に合せたら、そこから動かしていけない、
そんなふうに思い込んでいる人は確実にいる。
何度もくり返す、
オーディオ機器の「調整」はしっかりした準備がなければ始まらない。
それにしても、なぜ動かさないのだろうか。
4350(4355)のレベル合せにしても、何もスピーカーを動かさなければできない作業ではない。
ツマミをほんの少し動かすだけの、労力としてはたいした作業ではない。
絶妙なバランスを実現するには時間とセンスが求められるが、
レベルを動かすことに必要なのは、本人のやる気だけ、ともいえるし、
思い込みをなくしてしまうことだともいえる。
この「調整」ということに関しては、まだまだ書いていきたいこと、
書かなければならないと感じていることが、書いていると次々と出てくる。
人と話すことによっても、そうなってくる。
「調整」については、この項のいわば本文にあたるところで書き続けていく。