オーディオ評論家の「役割」、そして「役目」(その1)
「その発言はどこまでもメーカー、メディアの代弁者としてしか見られなくなってしまったことも、
活字離れの原因となっているように思えてならない。」
と早瀬さんは、オーディオ評論家について書かれている。
オーディオ評論家と名のって仕事をしている人、つまりお金を稼いでいる人たちは、
オーディオ雑誌を手に取って見れば、いったい何人いるのだろうか、と思う。
他に仕事をもちながら、オーディオ評論と、一般的には呼ばれている仕事をしている人もいるだろうし、
専業オーディオ評論家の人のほうが、実際に多いのかもしれない。
ホームシアターに軸足を置いている人たちは、どちらなのだろう?
資本主義というよりも、商業主義の世の中では、オーディオ評論家と呼ばれている人、名のっている人が、
メーカーや輸入代理店の代弁者──すこしきつい表現をすれば広報マン──としてしか機能しなくなっても、
それを全面的に否定する気は、じつはない。
言いたいのは、代弁者(広報マン)として、実は機能していないのではないか、という印象を、
私はもっているということ。