Date: 5月 18th, 2013
Cate: アナログディスク再生
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アナログディスクの回転数

LPの回転数は1分間33 1/3で、これは3分間でちょうど100回転になるから、
そんなふうな説明がずっと前からあった。
私もこの説をかなり以前から聞いていたし読んでもいた。

けれどなぜ3分間なのか、その理由がわからなかった。
シングル盤の45回転は3分間の回転数にしても5分間の回転数にしても、
LPのように3分間で100回転というふうに、ぴったりとくる数字があるわけではない。

SPの78回転にしてもそうだ。
となると、実は3分間で100回転が理由ではなく、他に技術的な理由があるはず。
そう思っていても、実際に資料にあたって調べていくということはしなかった。

それでもいろんなものを読んでいくと、偶然にそのヒントに遭遇することがある。

それはSPの回転数に関することだった。
シンクロナスモーターの1分間の回転数は3600。これを46で割った値が78回転ということである。
だから正確には78.26回転ということになる、とあった。

そこにはここまでしか書いてなかった。
でも、すくなくともSPの回転数がシンクロなロモーターの回転数から決っていることはわかった。
ならば3600回転をLP、シングル盤の回転数、33 1/3回転、45回転で割ってみれば、
それぞれ108と80という、ぴったり割り切れる数字が出てくる。

それにしてもシンクロナスモーターの回転数(3600)を煩悩の数(108)で割った値が、
LPの回転数であるということに、
オーディオの苦悩が、すでにLPの規格が決った時点で顕れていた、と、
そんなふうに受けとめることもできよう。

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