スーパートゥイーターに関して(余談)
「スーパートゥイーターに関して」を書いたときに、
スピーカーのエンクロージュアの天板の鳴りの変化についてふれた
スーパートゥイーターではなく、自然素材の吸音材(フェルトやウールなど)を乗せた音を聴くと、
天板の鳴りをできるだけ抑えてみたい、とも思うようになる。
石や金属といった、重量のある硬いものを乗せるという手もあるが、
天板の対向面である底板とのあいだで定在波が発生しているわけで、
これをなくせれば、天板の鳴りはずいぶん減るであろう。すっきりした鳴りになるのではなかろうか。
定在波は平行面があるから発生するわけで、
底板がなければ、エンクロージュア内部で垂直方向の定在波は発生しないだろうし、
そこまでしなくとも底板に空気穴、バスレフポートをもうけるのは、どうだろうか。
今年登場したスピーカーでは、リンデマンのSwing、
インターナショナルオーディオショウでA&Mのブースにあったジャン平賀氏設計のスピーカーは、
どちらもエンクロージュア底面にスリットがある。
さらに一関ベイシーのスピーカーも、実は底面開放型エンクロージュアである。