Date: 3月 31st, 2013
Cate: スピーカーとのつきあい
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複数のスピーカーシステムを鳴らすということ(その2)

JBLとタンノイの、ふたつのフラッグシップモデルを手に入れて鳴らす、ということは、
時代によってパラゴンがスタジオモニター・シリーズの4350(もしくは4343)に変化していく。

タンノイもそれにともない変化していく──、と書きたいところだが、
オートグラフはイギリス本国での生産をやめ輸入元ティアックによるライセンス生産に切り替り、
アーデン、バークレイなどの、いわゆるABCシリーズが主力機種としてラインナップされていた時期があるため、
4350(4343)と同居するタンノイは、やはりオートグラフ(もしくはGRF)だった、ともいえよう。

こんなことを書きながら、ふと思ってしまったのは、
アルテックとJBLを同居させる人も、少なからずいたような気がしている。
ジャズの好きな人が、アメリカの西海岸の、ルーツを辿れば同じところに辿り着くふたつのブランド、
アルテックとJBLのスピーカーシステムを手に入れて鳴らす──、
そんな写真(記事)を読んだような記憶が、私のどこかにある。

もしかすると私の記憶違いなのかもしれない。
でもたしかに見た(読んだ)記憶もある。
(ステレオサウンド 38号の岩崎先生のリスニングルームの記事を除いて、である)

記憶違いだとしても、アルテックとJBLの同居はあってもおかしくはないし、
このふたつのブランドの同居は、JBLとタンノイの同居とはまた違う領域の広がりを見せてくれる。

でもアルテックとタンノイを同居させていた人は、いたんだろうか、と思ってしまう。
JBLとタンノイ、JBLとアルテックがあれば、
アルテックとタンノイの同居があっても不思議ではない。

アルテックでジャズを聴き、タンノイでクラシックを聴く。
アルテックの中から604を搭載したモデルを選択すれば、
アメリカ、イギリスの同軸型ユニットによるスピーカーシステムを同居させることになり、
これはこれで非常に面白い試みとも思えるのだが、
なぜか、アルテックとタンノイの同居という写真を見た記憶がほとんどない。
(こちらは瀬川先生が一時期やられていたことはあるけれど……)。

このへんになるとすこし記憶に自信がもてない。
どこか、都合のよいように記憶違いを自ら起している──、
そんなふうに思いながらも、複数のスピーカーを同居させている例の多くには、
JBLが片方の主役であることが多かったのではなかろうか。

1 Comment

  1. woo woo  
    4月 1st, 2013
    REPLY))

  2. 初めましてwooです^^ 最近、貴ブログを発見し楽しみに
    読ませて頂いて居ります♪

    僕の場合は基本ジャズしか聴かないので、2系統の音楽に
    対処する為ではありませんが、新しい録音と古目の録音に
    対処する為と、小編成(Trio〜Quartet)か大編成(Big Band)
    と云う棲み分けでアバンギャルドとバイタボックス(CN191)
    を使い分けてます♪

    如何にも真面目なジャズファンの様ですが、バイタボックス
    は偶々巡り会ったのと、インテリア的要素に惹かれて手に入れ
    たら思いの外良い組み合せだったと云うのが真相です(笑)

    1F

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