Date: 3月 30th, 2013
Cate: スピーカーとのつきあい
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複数のスピーカーシステムを鳴らすということ(その1)

以前はスピーカーシステムを二組以上所有・鳴らされている人は割と多かった印象がある。

ひとつのパターンとしてはジャズはJBLのスピーカーシステムで、クラシックはタンノイのスピーカーシステムで、
というスピーカーシステムの使い分けがあり、
これはひとつのスタンダードのようにもなりつつあったように思っている。

一口にJBLとタンノイといってもラインナップはどちらも豊富なほうだから、
いくつかの組合せがある。
JBLのほうはパラゴンやオリンパスといったコンシューマー用モデル、
タンノイはオートグラフやGRFといったモデル。
パラゴンとオートグラフ、この大型スピーカーシステムの両方を所有されている方は、
ある時期の日本では珍しくはなかった、といえた。

オートグラフはコーナー型だから左右の両脇に設置され、
そのあいだにパラゴンが置かれているリスニングルームの写真は、何度か見たことがある。

1970年代、クラシック向きのスピーカー、ジャズ向きのスピーカーという言い方がなされてきた。
JBLのスピーカーはジャズ向きであり、タンノイはクラシック向き、
このふたつのスピーカーメーカーのフラッグシップモデルの両方を手に入れるのは、
それだけで大変なことであり、ひとつの部屋に収めることができるのも、また大変なことである。

その意味では、ひとつの憧れの象徴として、
パラゴンとオートグラフの同居があったのかもしれない。

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