私にとってアナログディスク再生とは(デザインのこと・余談)
マイクロのSX8000IIが登場したとき、
音はともかくとして、ひとつ疑問に感じていたのが、
トーンアームベース、モーターユニットをふくめたベースの塗装の色だった。
あれはなんという色と表現したらいいのだろうか。
糸ドライヴの最初のモデルRX5000 + RY500のベースは黒、
次のモデルSX8000では青に変っていた。
それがSX8000IIでは、基本としての緑と表現できる色なのだろうが、
ひどい色とまではいわないものの、決していい色とは思えなかった。
最初見た時も、それからあとステレオサウンドの試聴室に常備されるようになっても、
実際に使われているユーザーのリスニングルームで見たときも、
一度もいい色と感じたことはなかった。
そうなると疑問がわく。
なぜ、この色(こんな色)にしたのだろうか。
デザイナーの指定した色だとしたら、いったい誰なのだろうか。
ヒントはあった。
具体的なことは書かないけれど、そのことから、
たぶん、SX8000IIの色を決めたのは、この人なんだろうな、と思っていた。
いまステレオサウンド 186号が書店に並んでいる。
特集は「欲しくなる理由、使いたくなる理由」。
この特集記事を読んでいて、やっぱりSX8000IIの色を決めたのは、
この人だったんだ、と確信に変った。
おそらくSX8000IIのデザインもそうであろう。
この確信が間違っていなければ、
あえてぼかして書くけれど、あれもそうなのか、ということになる。