Date: 11月 24th, 2009
Cate: Noise Control/Noise Design
Tags:

Noise Control/Noise Designという手法(その1)

2006年10月から、ぼんやりとではあるが考えてきていることがある。
ノイズコントロールということだ。

ノイズ(Noise)は、一般的には、日本語訳では「雑音」になってしまう。
だが雑音と言ってしまうのと、ノイズという言葉のあいだには隔たりがあるように感じてきた。

雑音と言ってしまえば、不要な存在と捉えてしまいがちだが、はたしてノイズは害だけではないはず。
ノイズの存在が、音を良くしていくこともあり得るし、
録音系・再生系で欠落してしまった信号を補えるのも、またノイズの存在である、と直感的に確信している。

2 Comments

  1. 神戸のK神戸のK  
    11月 25th, 2009
    REPLY))

  2.  とても深い議論かと思います。宮崎さんのお話の趣旨をどれほど理解しているかは別にして、レコードからCDに変わったとき、余りに音がすっきりし過ぎかなり違和感があったのを覚えています。実はレコードの材質、主にビニールとレコード針との接触するノイズは、あの演奏会場の暗騒音、背景雑音を彷彿とさせており、リアリティーとライブ感覚をもたらしていたようです。ですからノイズの一部はかなり有用なノイズだったのだと理解しました。
     その後リファレンスレコーディング(RR)のキース・ジョンソン博士はCD録音時に背景ノイズ、周辺ノイズを大いに取り込んだと聞きます。
    少し話は変わりますが、わたしのリスニングルームはかなり長い残響があります。もちろん聴感上のフラッターも定在波もありません。これは瀬川先生のリスニングルームのコンセプトに学んだものです。長辺、短辺の長さはほとんど同じですが、天井高は平均すれば4メートルとかなり高くなっており、その分残響時間も長いのです。来られた方の多くも最初は驚かれますが、実際に演奏を聴けば全く違和感を覚えず、実に自然だと言われます。
     多くのリスニングルームの設計者が、レコードCDの中に演奏会場の残響は録られているからリスニングルームにおける残響は短い方がいいと書かれていますが、そこはやはり有用なノイズの意味を解っておられないのだろうと感じています。また多くの友人が、本格的リスニングルーム建築後、もう少し残響を長くすれば良かったと言っているのも事実です。コントロールされた長めの残響は極めて有効なノイズの一種と信じます。最近譲っていただいたJBLエベレスト66000はその最強の能力と相まって極上の響きをもたらしてくれています。

    1F

  3. 12月 16th, 2009
    REPLY))

  4. 神戸のKさま
    コメント、ありがとうございます。
    アナログディスクの、ビニールとレコード針とが接触しているさいに発生しているノイズは、
    特有のリアリティをもたらしていた、と私も思っています。
    ノイズは、コントロールされることで音を良くしていくことにつながっていくはずです。
    コントロールからさらに先に進み、デザインされることで、
    オーディオは新しい局面を迎えるような気もしています。

    2F

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]