Date: 2月 15th, 2013
Cate: D130, JBL
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D130とアンプのこと(続×五・音量のこと)

ランシングは1902年生れ。
ランシングと同世代ののアメリカの人たちが、家庭で音楽を聴くときはなんだったのだろうか。

アメリカでは1920年にAM放送が始まっている。
これ以前となるとアクースティック蓄音器ということになる。
ディスクはいうまでもなくSPである。
アクースティック蓄音器は、アンプ、スピーカーを搭載して、いわゆる電蓄になる。
ここでもまだディスクはSPである。

1939年、アメリカでFM放送が開始される。
1948年、コロムビアが長時間レコード,つまりLPを発表する。

1949年まで生きていたランシングにとって、
家庭で音楽を聴くための手段としてあったのは、上に挙げたものということになる。

D130はLP以前に登場したスピーカーユニットである。
D130で家庭で音楽を聴くということは、
SPだったり、ラジオ(AMとFM)ということになり、
この流れの中で音楽を聴き、音量を聴き手は設定していた、といえよう。

となるとアクースティック蓄音器での音量というのが、
1902年ごろに生れたアメリカの、家庭で音楽を聴いてきた人にとっての、ひとつの基準となっている。
そう考えることはできないだろうか。

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