Date: 2月 13th, 2013
Cate: 4343, 4350, JBL
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4343と4350(その11)

ロジャースのReference Systemの音がどうであったのか。
もっといえば、瀬川先生はどう評価されていたのか。
それを知るには、「コンポーネントステレオの世界 ’79」をくり返し読んでも答は出ない。

私がずっとステレオサウンドの読者のままであったら、
Reference Systemの音をきちんと聴くまでは、実際のところはわからない、ということになるけれど、
すくなくとも編集部にいた経験からいえば、こういう場合、音があまり芳しくないこともある。

Reference Systemもそうではないか、という気がする。
とはいっても、聴いたことがないのではっきりとしたことはいえない。
それにスピーカー、それもバイアンプ駆動で、
メインスーカーとサブウーファーが別々のエンクロージュアというシステムでは、
使い手・鳴らし手の腕次第、愛情次第で鳴り方は、大きく違ってくることもある。

これは別項の「現代スピーカー考」でも書いていることのくり返しだが、
LS3/5Aのウーファー(つまりKEFのB110)と、
KEFの3ウェイのModel 105のスコーカーは、見た目良く似ている。
Model 105のスコーカーを金属ネット越しに写っている写真をみていると、
同じKEFだから、多少はスコーカー用としてモディファイしているのかもしれないけれど、
ベースとなっているのはB110だと考えていいはず。

となるとModel 105はLS3/5Aに30cm口径のウーファーを足したモデルという見方もできる。
Model 105のウーファーとスコーカーのクロスオーバー周波数は400Hz。
JBLの4343、4350のウーファーが38cmで300hz、250Hzだったことを考えても、
Model 105の400Hzは妥当な値ともいえよう。

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