Archive for category ユニバーサルウーファー

Date: 12月 25th, 2009
Cate: ユニバーサルウーファー

ユニバーサルウーファー考(その3)

小型スピーカーをメインとしている人で、サブウーファーの導入を検討されている、
もしくはすでに導入されあれこれ試されているのであれば、ぜひサブウーファーの位置を、
メインスピーカーと同軸的な位置関係になるよう、数10cm、思い切って持ち上げた音を聴いてもらいたい。

あえてどのように変化するのかは書かない。
私もまだひとつのケースでしか試していないし、条件が変われば、細かいところの変化は異ってくるから、
音の変化を縷々書いても、参考にならないところも出てくるだろうし、
できれば期待だけふくらませて、その音を聴いてほしいと思っているからだ。

なかなか適当な、そのぐらいの高さの台が見つからないという人もいるだろう。
私も、使っていないエンクロージュアを使っている。
決してサブウーファーの置き台として向いているものではない。
それでも、試してみる価値はあった。
苦労して、というよりも気合いを入れて持ち上げた甲斐があった。

置き台をさらに検討して、よりよいものを用意できれば、どんな台がいいだろうか、と考えている。

この実験で、確信が得られた。
604-8Gのワイドレンジ化をはかる時、やはりサブウーファーは、604-8Gと同じ高さまでもってくるつもりだ。

Date: 12月 20th, 2009
Cate: ユニバーサルウーファー

ユニバーサルウーファー考(その2・余談)

腰の負担という視点で椅子をみれば、坐り心地よりも立ち上がるときのことが重要になってくる。

オーディオほど、椅子に坐ったり立ち上がったりする回数が多い趣味はないと思う。
真剣に音を調整する時に、短時間の間になんども、この行為をくり返す。

ぎっくり腰の経験のない人、腰に不安のまったくない人はわからないかもしれないが、
坐り心地が良い椅子でも、立ち上がるときの腰の負担が意外に大きいものがある。
腰を痛めているときは、よけいにそのことに敏感になるし、気を使う。

腰への負担がなくスッと自然に立ち上がれる椅子は、意外に少ない。

Date: 12月 19th, 2009
Cate: ユニバーサルウーファー

ユニバーサルウーファー考(その2)

サーロジックのSPD-SW1600を導入してほぼ2年。
置き位置もほぼ決まった夏に、高さを3段階試してみた。

高さを上げるほどに、メインスピーカーとの一体感が増していくように鳴る。
そこで思いついたことを試してみた。
メインスピーカーを小型スピーカーにする。
ウーファーの口径は10cm、エンクロージュアの高さは20cm強だから、
SPD-SW1600のウーファーの口径(30cm)よりも小さいから、すっぽりおさまるようなかっこうになる。

これは、疑似的な同軸型スピーカーにできるかもしれないと思い、
SPD-SW1600の置き台に、使っていないスピーカー・エンクロージュアを使う。
ちょうどうまい具合に、SPD-SW1600のウーファーの位置が、小型スピーカーのほぼ真横になる。

サブウーファーを、この高さまで持ち上げて聴いたことはなかった。
かなりの重量があるSPD-SW1600を、ひとりで数10cm持ち上げるのが、じつは億劫だったこともある。
それに実際に試してみるとわかるが、持ち上げるのよりも大変なのは床に降ろすほうである。
ふたりでは降ろす方が楽だろうが、ひとりだと降ろす作業は、腰への負担がかなり増す。

Date: 9月 23rd, 2008
Cate: ユニバーサルウーファー

スーパーウーファーについて(その1)

最近ではデジタルディレイのおかげで、
スーパー(サブ)ウーファーをメインスピーカーよりもかなり前に出している例を見かける。 

これでも良さそうな感じだが、実際に聴くと、よろしくない。
耳だけで聴いている低音ならば、それでも良しだろうが、
体感する低音となると、あきらかに違和感を感じる。
どんなにデジタルディレイで時間差を調整したとしても、
メインスピーカーとスーパーウーファーの距離差が大きいと、
スーパーウーファーがかなり手前にある場合、
すぐ近くで鳴っていると体が感じてしまう。 

体感する低音となると、左右チャンネル共通のスーパーウーファーならば、センターに置くしかない。 

仮想音源と実音源をよく理解したい。

Date: 9月 23rd, 2008
Cate: ユニバーサルウーファー

ユニバーサルウーファー考(その1)

1月にサブウーファーを導入した。
サーロジックのSPD-SW1600である。
ご存じのように、アナログ信号をデジタル信号に変換して、DSPによってカットオフ周波数の変更、
急峻なハイカット、タイムディレイなどをコントロールしている。

デジタル信号処理そのもの、その可能性にはすごく期待しているが、
いまのところは、まだ完全には信用していない面もあるというが本心だ。
タイムディレイにしても、音質変化がゼロとは思えないし、思っていない。

どういう処理で行なうかによっても、音は違ってくるだろうし、
タイムディレイだけでもこんな感じだと、他の信号処理が洗練されていくのは、
ハードウェアの進歩とともにソフトウェアの進歩と洗練も必要になるだろうから、
もうすこし先のことになるだろうし、<実際に製品が積極的に市場に出ることによって、その時間は短縮される。 CDプレーヤーが登場したときに、その音に触れて、 「発売を1年くらい遅らしてでもいいから、もう少しいい音に仕上げてから出してほしかった」 という声があったが、 実際に市場に出て、ユーザーの声がフィードバックされることにより、進歩はあきらかに早くなる。 そういう気持ちにどこかにあるためか、いまサブウーファーを考えると、 ユニットは二発にして、一発はいっさいの処理を行なわないストレートな信号を入力、 もう一発には、デジタル信号処理でもいいしアナログのイコライザーを使用してもいいが、 とにかく部屋の特性を含めて、補正した信号を入力する。 つまりパワーアンプは、それぞれのユニットごとに必要になる。 同時に、それぞれのウーファーのレベルは別個に調整できるようにして、 角度も独立して変えられるようにしたい。 そしてサブウーファーという言い方ではやめたい。かわりにユニバーサルウーファーと呼びたい。 ユニバーサルウーファーという名にふさわしいモノは、 どういうかたちなのかを考えていきたい。