気になっている(その4)
オーディオの玄人について、いずれ詳しく書きたいと思っているが、
ここでは、オーディオの素人に絞っていくつもりだ。
オーディオの玄人をオーディオを本職とする人ということになれば、
オーディオの素人は、オーディオに強い関心をもっているけれど、本職としていない人ということになる。
オーディオマニア、オーディオファイルと呼ばれている人は、
ほぼみんなオーディオの素人ということになるわけだが、この項の(その1)で、
オーディオに関心のない人のことをオーディオの素人と表現した彼は、オーディオを仕事とはしていない。
そうなると、彼もまたオーディオの素人ということになる。
けれど、彼自身はオーディオの素人だとは、おそらく思っていないはず。
思っていないからこそ、オーディオに関心のない人のことをオーディオの素人と、
特に意識することなく、そう呼んだのだ。
ここで考えるのは、私自身のことである。
私は、いまオーディオを本職としていない。
オーディオで生計をたてているわけではない。
その意味では、私もオーディオの素人ということになるが、
自分のことをオーディオの素人とは思っていない。
もしかするとオーディオに関心のない人のことをオーディオの素人と呼んだ彼も、
私と同じなのだろうか。
彼はオーディオの玄人と自称したいのかもしれないが、私はそんな気もない。
玄人という言葉があまり好きでないからであって、専門家というのもしっくりこないから、使いたいとは思わないが、
一つの物事に熟達した、という意味でのオーディオの玄人という自負はもっている。