Archive for category ディスク/ブック

Date: 3月 15th, 2024
Cate: ディスク/ブック

“盤鬼”西条卓夫随想録(達成後……)

「“盤鬼”西条卓夫随想録」のクラウドファンディングは達成して、
2月には手元に届くはずだったが、結局届かず。
なんでもCDのプレスの予定がずれ込んでいるのが理由とのメールが、少し前に届いた。

いつになるのか。3月中に届くとは思えなくなってきた。
X(旧twitter)に、ラジオ技術(組版担当のS)というアカウントがある。

この方の投稿を読むと、ラジオ技術誌の進行もストップしているようだ。
この方は「“盤鬼”西条卓夫随想録」には携われていない。
なので、この方の投稿からは「“盤鬼”西条卓夫随想録」についての情報は得られないが、
なんとなくではあってもラジオ技術編集部の事情は伝わってくる。

のんびり待つしかなさそうである。

Date: 2月 17th, 2024
Cate: ディスク/ブック

Alice Ader(その5)

今日(2月17日)は、アリス・アデールの二日目の公演。
すべてフランスの作曲家によるプログラムだった。

このことについてあとで書く予定で、とにかくいま書きたいのは、
アンコールでのスカルラッティの素晴らしさだ。

TIDALでもアリス・アデールのスカルラッティは聴ける。
けれど今日まで聴いてこなかった。

あまりスカルラッティは聴かない、という、ただそれだけの理由だ。

今日、アリス・アデールのスカルラッティを聴いて、
こんなにも楽しい曲なのか、と驚いていた。

弾いているアリス・アデールも笑顔を浮かべていた。

Date: 2月 12th, 2024
Cate: ディスク/ブック

Alice Ader(その4)

今日(2月12日)は、アリス・アデールのコンサートだった。
プログラムは、バッハの「フーガの技法」。

アリス・アデールの初来日が発表になってから今日まで、
ほんとうに待ち遠しかった。

アリス・アデールは今年79歳。
二時間弱の演奏を休憩無しだった。
途中、数回コップから水を一口含むだけ。

「フーガの技法」は未完なので、そこでぴたっと演奏は止った。
アリス・アデールの動きも止る。

だから拍手もすぐには起らなかった。
いい演奏会だった。

「フーガの技法」のあとだから、アンコールはない、と最初から思っていた。
なくていいと思っていたけれど、二曲のアンコール演奏。

バッハのゴールドベルグ変奏曲から第25変奏曲が聴けた。
アリス・アデールのバッハを、もっと聴きたい。
新たな録音は登場しないのか。

17日にも、また聴ける。
チケットはすべて売り切れている。

Date: 2月 2nd, 2024
Cate: ディスク/ブック

カザルスの無伴奏チェロ組曲(SACD)

カザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲は、
ずっと以前から名盤として知られている。

クラシック好きで、この演奏を聴いたことのない人は、
かなり人ならともかく、聴き手としてのキャリアがある程度ある人ならば、
おそらくいないはずだ。

けれど、その多くの人たちが、どれで聴いているかというと同じではないはずだ。
SP盤で聴いている人もいる。
SP盤で聴いている人のなかにも、アクースティック蓄音器、電気式蓄音器、
カートリッジをSP再生用にしたオーディオ・コンポーネントとわかれる。

復刻盤のアナログディスクで、という人、
CDで、という人。
どちらであっても、いつの復刻なのかによって、音が違う。

さらにSACDがあり、MQAでも、いまは聴くことができる。

どれで聴くのがいちばんなのかについて、語りたいとは思っていない。
自分のところにあるモノで聴ければいい、と考えている。

私は、いまMQAで聴いている。
アナログディスクで聴いてきた、CDでも聴いている。
そして、いまMQAだ。

けれど2月7日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜を前にして、
SACDで聴いていないことに気づいた。

今回はTIDALではなくSACDを中心に鳴らしていくことに決めているから、
今日、カザルスの無伴奏チェロ組曲のSACDを買ってきた。

すでに書いているように、audio wednesday (next decade)での一年を通じてテーマは、
カザルスの無伴奏チェロ組曲をどう鳴らしていくか、だ。

どう鳴るのか。
実を言うと、SACDは当日まで聴かずにおくことにした。
だからこそ、当日の音が、私自身も楽しみにしている。

Date: 1月 30th, 2024
Cate: ディスク/ブック

Bloom

おおたか静流の名前を知り、その歌を聴いたのは、
AXIAのカセットテープのコマーシャルだった。
「花」を歌っていた。

耳に残る歌であったし、耳に残る声でもあった。
CDを買った。
そのあと、別のCDも買って聴いていたけれど、
そこで止ってしまっていた。

「花」だけは、ふと聴きたくなることは何度かあったけれど、
聴くことはしなかった。
おおたか静流に関しては、「花」のままだった。

1月17日に、おおたか静流のアルバムを聴いた。
ある人がかけたのが、おおたか静流の「Bloom」だったからだ。

礼拝堂での録音とのこと。
聴いた印象では、プロプリウスのカンターテ・ドミノを連想した。
素直な録音である。

すぐさま注文した。
タワーレコードでは注文したけれど、取寄せで3日から7日と表示されていたけれど、
注文してから十日ほどして、まだ入荷しない、キャンセルも可能ということだったので、
amazonから購入することにした。

まだ手元には届いていないが、近日中に届く。
2月7日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜でかける。

Date: 1月 16th, 2024
Cate: audio wednesday, ディスク/ブック

Biko [Live At Blossom Music Centre, Cleveland](その2)

1月10日のaudio wednesdayでの一曲目は、
“Biko [Live At Blossom Music Centre, Cleveland]”。

ピーター・ガブリエルの“Biko”は、いくつかの録音がある。
三枚目のアルバムに収められているスタジオ録音、そのドイツ語版、
リミックスもある。ライヴ録音もいくつかある。

今回かけたクリーヴランドでのライヴは、1987年7月27日のものだ。

この曲をにしたのかについて詳しくは書かないが、
ガザの惨状がなければ別の曲を選んでいた。

Date: 1月 11th, 2024
Cate: ディスク/ブック

“盤鬼”西条卓夫随想録(その後・達成)

「“盤鬼”西条卓夫随想録」のクラウドファンディング、残り一日で目標金額を達成している。

もしかすると……、と思ったこともあったけれど、来月には手元に届く。

Date: 12月 11th, 2023
Cate: ディスク/ブック

“盤鬼”西条卓夫随想録(その後)

11月23日に、「“盤鬼”西条卓夫随想録」のクラウドファンディングのことを書いている。

その時点、支援者は私を含めて四人、達成率2%だった。
今日で、支援者は20人、達成率16%。
あと32日で、このクラウドファンディングは終了する。

いまのままだと成立せずに終ってしまいそうである。

Date: 12月 5th, 2023
Cate: ディスク/ブック

フィガロの結婚(クライバー・その2)

六年ほど前に、
タワーレコードからエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」がSACDで発売になった。

買おうかな、と思っていたけれど買わなかった。
そのころSACDが再生できるプレーヤーを持っていなかったことも関係している。

2019年からe-onkyoでMQAの音源を購入するようになった。
エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」もMQAであった。

購入予定にはしていた。
けれど、他のアルバムを優先してなかなか購入には踏み切れなかった。

踏み切れなかった、というほど高価なわけだったのではないが、
ついつい後回しにしてしまう。

2020年になるとTIDALで聴くことが増えてきた。
TIDALにもエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」はあるけれど、MQAではない。

いつかMQAで配信されるようになるだろうと期待していたけど、なかなかそうならない。
そうこうしているうちに、e-onkyoがQobuzの運営会社に買収され、
MQAの配信をやめるとアナウンスしたことで、
ようやくエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」のMQA版を購入・ダウンロードした。

なのにハードディスクに保存したままで、聴いていなかった。
アナログディスクでもCDでも、何度も聴いている。

いまのところエーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」をMQAで聴こうとしても、
e-onkyoで購入した人以外は聴けない。
TIDALでMQAで配信されればいいのだけれど、どうなのだろうか。
ないような気もしている。

エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」を、MQAで、
つい一週間ほど前に久しぶりに全曲聴き通した。

聴いていて、なんて美しい音楽なのだろうか、
そしてなん美しい演奏なのか、そして音なのか──、と感じていた。

それからしばらくは他の指揮者による「フィガロの結婚」をいくつも聴いた。

Date: 11月 23rd, 2023
Cate: ディスク/ブック

“盤鬼”西条卓夫随想録

「“盤鬼”西条卓夫随想録」のクラウドファンディングが始まっている。

どういう内容になる本なのかは、タイトルが示している。
リンク先をクリックすれば、詳しいことがわかる。

このクラウドファンディングが成立するのかどうか。
いまのところ支援者は四人(私を含めて)、達成率2%。

私自身、読みたい本なので成立してほしい。

Date: 10月 23rd, 2023
Cate: ディスク/ブック

Alice Ader(その3)

2010年1月に買ったアリス・アデールの「フーガの技法」。
聴いてすぐに感じたのは、
グレン・グールドがピアノで「フーガの技法」を演奏していたら──、だった。
同じ感銘を受けただろう、である。

だからといって、グールドとアリス・アデールの演奏がまったく同じということではなく、
いいたいのは感銘が同じということだ。

ここでもグレン・グールドのことばを引用しておくが、
グールド、こう語っている。
     *
芸術の目的は、神経を昂奮させるアドレナリンを瞬間的に射出させることではなく、むしろ、少しずつ、一生をかけて、わくわくする驚きと落ち着いた静けさの心的状態を構築していくことである。われわれはたったひとりでも聴くことができる。ラジオや蓄音機の働きを借りて、まったく急速に、美的ナルシシズム(わたしはこの言葉をそのもっとも積極的な意味で使っている)の諸要素を評価するようになってきているし、ひとりひとりが深く思いをめぐらせつつ自分自身の神性を創造するという課題に目覚めてもきている。
     *
グールドが語る《芸術の目的》を、アリス・アデールの「フーガの技法」に感じていた。

Date: 10月 15th, 2023
Cate: ディスク/ブック

Alice Ader(その2)

アリス・アデールの「フーガの技法」を初めて聴いた日のことは憶えている。
それまでアリス・アデールのことはまったく知らなかった。
名前も聞いたこと、見たこともなかった。

若いピアニストではなかった。
現在、78歳のフランスのピアニストである。

「フーガの技法」を聴き終って、なぜ、この人をいままで知らなかったのか、
不思議でならなかった。

そのアリス・アデールが、2024年2月に来日する。
やはり初来日ということだ。

武蔵野市立武蔵野市民文化会館の小ホールで、
2月12日が「フーガの技法」、
17日がドビュッシー、ラヴェルなどのフランスの作曲家の小品。

チケット販売は、今日から始まっている。

Date: 10月 10th, 2023
Cate: ディスク/ブック

アンジェラ・ヒューイットのモーツァルト

アンジェラ・ヒューイットの名前は知っていた。
グレン・グールドと同じトロント出身のピアニストとして知っていた。

ずっと以前に、もうおぼろげだけどCDを買って聴いている。
バッハのピアノ協奏曲だったはずだ。

聴いていることは確かだけど、それきりだった。
悪いとは思わなかったけれど、印象に残るということもなかった。

アンジェラ・ヒューイットは、ハイペリオンに移籍している。
ハイペリオンは、別項で書いたように最近MQAでの配信を開始している。

アンジェラ・ヒューイットの最新録音、
モーツァルトのピアノ・ソナタも、MQAでTIDALで聴ける。

今回聴いたのは二枚目のほう。
MQAだから、ハイペリオンだから聴いてみよう、
そんな軽い気持からだったけれど、
最初に鳴ってきた音を聴いた時から、
内田光子のモーツァルトのピアノ・ソナタを聴いた時のことを思い出していた。

今回聴いたアンジェラ・ヒューイットのアルバムと曲目が重なる。
フィリップスからの内田光子のデビュー盤を聴いた時の情景が浮んできそうだった。

それから四十年ほど経ってのアンジェラ・ヒューイットのモーツァルト。
この演奏が最高とまではいわないけれど、
聴いていて、実に気持いい。

演奏も音も素晴らしい。
気持ちのよいピアノの音がしている。

Date: 10月 6th, 2023
Cate: ディスク/ブック

el Tango de Astor Piazzolla

“el Tango de Astor Piazzolla”。
ミルヴァのアルバムだ。

TIDALでは以前から配信されていた。
ただしFLACだった。
昨晩、MQAになっていないかなぁ、とかすかな期待をもって検索してみたら、
なんとMQAになっていた。

他のミルヴァのアルバムも、いくつかMQAになっている。
オルネラ・ヴァノーニは? と思って、
こちらも見ると、以前よりもMQAのタイトルが増えていた。

まだまだMQAになってほしい(MQAで聴きたい)アルバムはある。
それでもミルヴァの“el Tango de Astor Piazzolla”がMQAで聴けるようになったのは、
そうとうに嬉しい。

ミルヴァの歌の、なんとなまなましいこと。
歌を聴くということは、こういうことだ、と断言したくなる。

Date: 8月 21st, 2023
Cate: ディスク/ブック
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Live at Casals Hall 1987-Complete & Un-edited(その3)

1960年の第六回ショパン・コンクールで、
マウリツィオ・ポリーニは18歳で優勝している。

この時の審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインが、
「ここにいる審査員のなかで、ポリーニよりも巧みに演奏できる者がいるだろうか」、
そんな趣旨のことを述べていることは有名な話だ。

このルービンシュタインのポリーニへの讚辞は、
言葉通りに受けとめていいと思う反面、
ルービンシュタインの讚辞に裏に隠れていることを、
つまりルービンシュタインがいわんとしていることを、つい想像してみると、
ジョージ・セルが言っていたことと同じことのようにも思えてくる。

つまりピアノを鳴らすことに関して、ポリーニはすでにずば抜けていた。
けれど、ピアノを歌わすことに関しては、どうだろうか。

ポリーニは、ショパン・コンクール優勝のあと、十年ほど演奏活動から遠ざかっていることも、
よく知られている。

理由についても、いくつか諸説あるけれど、
ポリーニはルービンシュタインの讚辞の裏側まで、きちんと受けとめていたからではないのか。