カザルスの無伴奏チェロ組曲(SACD)
カザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲は、
ずっと以前から名盤として知られている。
クラシック好きで、この演奏を聴いたことのない人は、
かなり人ならともかく、聴き手としてのキャリアがある程度ある人ならば、
おそらくいないはずだ。
けれど、その多くの人たちが、どれで聴いているかというと同じではないはずだ。
SP盤で聴いている人もいる。
SP盤で聴いている人のなかにも、アクースティック蓄音器、電気式蓄音器、
カートリッジをSP再生用にしたオーディオ・コンポーネントとわかれる。
復刻盤のアナログディスクで、という人、
CDで、という人。
どちらであっても、いつの復刻なのかによって、音が違う。
さらにSACDがあり、MQAでも、いまは聴くことができる。
どれで聴くのがいちばんなのかについて、語りたいとは思っていない。
自分のところにあるモノで聴ければいい、と考えている。
私は、いまMQAで聴いている。
アナログディスクで聴いてきた、CDでも聴いている。
そして、いまMQAだ。
けれど2月7日のaudio wednesday (next decade) – 第一夜を前にして、
SACDで聴いていないことに気づいた。
今回はTIDALではなくSACDを中心に鳴らしていくことに決めているから、
今日、カザルスの無伴奏チェロ組曲のSACDを買ってきた。
すでに書いているように、audio wednesday (next decade)での一年を通じてテーマは、
カザルスの無伴奏チェロ組曲をどう鳴らしていくか、だ。
どう鳴るのか。
実を言うと、SACDは当日まで聴かずにおくことにした。
だからこそ、当日の音が、私自身も楽しみにしている。